「こりゃ、いい勉強になるわ。小説の」

「役に立ててよかったよ。

じゃ、次ね。壁にもたれて立ってくれる?」

教室の後ろまで走る。

「これでいい?」

「うん」

顔の両横に坂下君が手を置く。

そのままキス、のまね。

左手は頬に。

右手でブラウスのボタンをはずす。

首にキス。
鎖骨にキス。

「ボタンは3こはずせば、その辺までキスできるんだね」

「そうだね。おれ、全部脱がすより、この辺までで止めておいて、下から触ったり、めくり上げたりのほうがエロくて好きだな」

「そういうもんか」

「好き好きだと思うけど」

しゃべってるけど、キスは止めない。

「くすぐったいな」

「好きな男相手だったら、感じるってことになるんだよ」

「そういうもんなのね」

このとき、廊下でなんか音がしたような気もしたけど、気のせいだったかも。

あと、いくつかのシーンの確認をして、本日は終了。