「映画のあらすじね。
高校が舞台。
カップルがいて、男が女を夢中にさせて捨てる。
女が恨んで死んで、化けて出てくる。」

「安っぽすぎない?」

「ディーテールに凝るからいいんだよ」

「で、私、何すればいいの?」

「女の子役は映研の子がするんだけど、

エッチのシーンは彼氏がうるさいから嫌だっていうんだよ」

「はぁ・・・そこを私にやれ、と?」

「頼まれてよ」

「相手誰?」

「俺」

「坂下君ならまぁいいか。」

「ありがたい。エッチなシーンなしにしようかと思ったんだけど、純愛で化けて出られてもね」

「そうねぇ。やっぱ、男女のどろどろしたところは描きたいとこだよね」

「さすが、吉本さん、わかってくれるね」