「………やっと寝たか。」

私は、大きなベッドからそっと、足音を忍ばせて降りる。


そして、さっとベッドから落ちた下着と服を身にまとう。


……何て言う名前の人だっけ?


サトシ?

いや、それはこの前。


トシヒロ?

それも違う。


何だっけ?


「まぁ、いっか。」

小さく呟いて、部屋を出る。

外に出ると、人の気配はなく、朝日が少し登り始めた薄暗い空を見上げる。