「せっけんの香り……」 「え……」 突然、蓮見くんが言った。 「月島から、せっけんの香りがする。」 「そ…そうなの?」 「…俺、1週間くらい前に、ラブレターもらったんだ。ロッカーの中に入ってたんだけどさ…」 「……そ、そうなんだ…」 月島の顔が赤くなっていく。 「忘れ物とりに戻って教室に入ったら、せっけんの香りがしてさ…」 「…う、うん…」 耳まで真っ赤になった月島。 「月島からした、せっけんの香りと同じ香り。」 月島は、真っ赤になって俯いた。