新撰組(仮) 二

左手に発句集、片膝を立て、右手を襖に向けたまま停止していた私を呼び起こしたのは迫り来る土方さんの足音だった。



こ、これは…‼︎

このままではわたしの生死があぶない‼︎!


発句集を手に持ったままだと絶対に私も殺されゲフンゲフン、怒られる。


どうしようかとあわあわしている間にも土方さんの足音は近づいている。


ほ、本格的にどうしよう…?‼︎



「奏楽さん。」



鶴の一声は、山南さんの声でした。




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