その一言でぴんっと空気が張り詰めた。

 
「なんの話かな?」



久佐波さんがいくら慰めても呟き続けていたおじ様が口を閉じて私を見た。



おじ様の無言の圧力に怯みそうになる。

…笑顔なのに目が笑ってないとことか。



「…私は壬生浪士組に戻ります。」


みんなの視線が鋭くなったような気がした。


感じる視線が鋭い。

…容易に体が動かせない。

一挙一動、全ての動きを監視されているようで。


負けるものかと意気込んでいたのに、その気合すべて抜き取られてしまったかのように、逃げたくなってきた。

で、でも、逃げるものか……!!




「ふむ。」



その一言で今まで止まっていたんじゃないかと思うほどの空気が、動き出した。


「良いよ。」



その一言でふっとその場の雰囲気が和らいだ。



「…本当ですか!?」


「嘘を言ってどうするよ」



「ありがとうございます!」



うわー…
ダメもとで言ってみたけど…やったぁ!!!

意外にもあっさりおりた許可に興奮がなかなか醒めない。
部屋を出てすぐに「うっし!」と女子らしくない声をだしてぐっと拳をつくった。