チッサイ、オッサン

「近すぎる……。くっついちゃうじゃないか」


そんなことは全然気にしない様子で、オッサンは首を傾げながら俺を凝視している。


熱と悪寒で完全にダウンした俺は、魂が抜けかけているみたいに意識が朦朧としてきた。


寝ているのか起きているのかさっぱりわからない状態でいると、不意におでこにピチャリと感覚が。


「つ、冷た……」


目を開けてみると、たしかにおでこになにかがくっついている感触。