チッサイ、オッサン

あまりの俺の速さにオッサンはまだ壁を見ていた。


「もがき苦しんで、消える?縮む?爆発する?」


ハラハラしながらじっと待機していると……。


オッサンが顔だけ動かして、ゆっくり俺の方に振り返り始めた。


ゴクリ……。


自分の体より長いお札をくっつけたオッサンと、目が合う。


『…………』