チッサイ、オッサン

だんだん俺は俺の妄想で怖くなってきたけど、すでにどうにも止まらない。


「それでさ、もし俺が必死に抵抗したらきっとオッサンは野太い声でこう言うんだ……」


ゴクリ、と喉仏を上下させながら唾を飲み込む。


「『たぁーたぁーりぃーだぁー!』って……!」


俺はガクッと崩れ落ちるように両手を床についた。


「お、俺は、やっぱり……、祟られている……!」