チッサイ、オッサン

「……つうかさ、彼女いないしさ。できる見通しも別にないしさ」


そしてテーブルの横にそっと正座した。


「もしもこのままオッサンがいたとしたら……?でもずっと無害の保証なんてないよね。本当に俺祟られてるかもしんないもんね」


静かな部屋でブツブツ独り言を続ける俺。


「もしかしたら巨大化して食われる可能性だってあるし、突然血みどろで現れる可能性だってある。……血みどろ……、それってある意味、死よりも恐ろしい事態だ……」