チッサイ、オッサン

「いえいえ!僕の友達じゃなくて、小人サイズの佐々木さんの方です!どうにか追い出したいのでお札よろしくお願いします!」


口を開けたまんま寺の奥に入っていったおばさんを見送って、しばらくうろうろと木の幹や蟻の巣などを眺めて時間をつぶす。


すると間もなくおばさんが戻って来た。


「こちらをどうぞ」


差し出された小さな紙袋を喜々として受け取る。


「ありがとうございます!!」


これでオッサンから開放されるに違いない!


俺はドキドキしながら中のお札を抜き出して見てみた。


そこには。