「今日の昼休みで用意できるアイテムは、まずお札か……。時間が限られてるからダッシュだな」


ふとオッサンの寝顔が目に浮かぶ。


「安心しきった顔してたなぁ。なんとなく居着いた猫みたいな感じで……」


ほぅっとした顔で思い出し始めてハッとした俺。


「いやいやいやいや!猫じゃない!オッサンだオッサン!これは全っ然違うぞ!」


危うくオッサンをペット感覚で認めてしまうところだった俺は、一瞬和んだ俺に恐怖を感じてこっそり一人で身震いした。