起き上がろうとする体と、起き上がったらまたオッサンと一騒動起こって更にダメージを食らうからここは穏便にという気持ちが、俺の中で激しく戦う。


でもそんな葛藤よりも強い眠気が、寝不足とシャンプーで血走った目を勝手に閉じようともしていた。


「うう、ヤヴァ、イ……」


そしてとうとうオッサンの無防備な寝顔を見上げたまんま、また眠りについてしまった。