ポフポフ、ポフン。


「この小さくて柔らかい物体は、ま、さ、か……」


息を殺しながら頭だけ動かして、ソーッと頭上を見てみると。


スヤスヤと静かな吐息を吐き、安らかな寝顔をしたオッサンが、俺の頭にぴったりとくっついて眠っていた。


「ふおぉおぉーっ」


無意識にオッサンが起きないよう気を使って叫んだ。


「今度は添い寝かよ?どこまで懐かれたんだ俺は?」