チッサイ、オッサン

「あ、ごめん」


裸のオッサンは俺を見上げてニコッと笑った。


「よかった、大丈……」


ひどい違和感を感じながら、俺が飛ばした泡を使って全身をくまなく洗うオッサンをじっと見下ろす。


これは非常事態だと頭の中で突然警鐘が鳴り響いた。


「ぶわっ!!」


俺は一気に壁にへばり付いたけど、狭いバスルームだから十分な距離が保てない。