チッサイ、オッサン

バスルームでシャワーを浴び始めたけど、見えない背後が怖くてどうしても目をつぶれない。


いくらシャンプーや洗顔料の泡が入っても、渾身の力で目を開き続けた。


「ぬあー!いってー!」


バッシャバッシャとお湯と泡を飛ばしていると、俺の足元のオッサンの頭にパフンと泡が飛んだ。


「ぷしゅっ!」


泡をかぶったオッサンが息を詰まらせる。