チッサイ、オッサン

今までの人生で、嗅いだことのない衝撃的な刺激臭をたどっていく。


「ぐわ!俺の手、超臭い!」


それは俺の手の汗と熱と握力でジューシーに潰れた今日のアイテム、ニンニクだった。


急いで台所に行きゴシゴシ洗ってみたけど、全然臭いは消えてくれない。


「明日、俺の手はナイフより危険だ」


グッタリとへこみつつ、俺はオッサンがいないすきに風呂に入ることにした。