チッサイ、オッサン

そして口を


チューッと


すぼめているオッサンと


目が、合う。


「はうぅ……!!」


俺はあまりの恐怖に悲鳴も出ない。


全身からブハッと汗が噴き出しめまいもしてきた。


そんな究極の中、俺がどうしても気になるのは。


「なぜに、口をすぼめるのか!?」


そう言ってダラダラと冷や汗を流し、貧血を起こしかけてグラグラ揺れながら立っている俺を見たオッサンは、急にスクッと立ち上がった。