夕食時の店内に駆け込んで、そこそこ客のいる中キョロキョロと近藤らしき人物を探す。


「まだいないかな?」


すぐに店員が近寄ってきて、ハアハアと息の荒い俺にペコリと頭を下げた。


「いらっしゃいませ」


待ち合わせだと説明して案内してもらう途中、金髪の男が立ち上がってこっちを見ていたけど、怖いから顔をそむけて通り過ぎた。


「危ない。あれは目を合わせちゃいけない人種だ」


その時、どこかから俺を呼ぶ声が聞こえた気がした。