「よかったー!ホントごめんね。それじゃもうすぐ仕事終わるからよろしく!」


これであのオッサンの祟りから逃れられるかもしれないと喜びながら、私用厳禁の会社の電話をそっと置いた。


長谷川が疑うような渋い視線でこっちを覗いているけど、完璧に気付かないふりをし続ける。


「あれ?夜休みって言ってたけど、寺って夜のお勤めありそうだよな。それじゃ近藤ついだのかな?」


尚更心強く感じて、仕事を終えた俺は猛ダッシュでファミレスに向かった。