それでも淳の必死な声が聞こえてきている。


「あは、あはは、じいちゃん、なにやってんだよ……」


乾いた声で笑ってから俺は気づいた。


じいちゃん、あなたは孫全員に会うつもりっすか……。


俺は呆れながらも、そんなじいちゃんが可愛くてついニヤけてしまった。


そして携帯を握り直してしっかりと耳にあてなおす。