そう言って再びニヤッと笑った母さんは、さっさと玄関のドアを閉めてガチャンと鍵までかけてしまった。


「ふんっ」


俺はカバンの取っ手がいつ切れるか心配しながら、駅へと向かってヨロヨロと歩き出した。