「なにこれ!?すげー重いよ!?一体なに入れたの!?」


俺の言葉にニヤッと笑う母さん。


「どうせ帰ってもろくな物食べないんだから、しっかり一週間分の食料入れといた」


「それなら送ってよ!まだ本調子じゃないのに!もう!」


石みたいに重く固くなったカバンをやっとの思いで抱えて、俺は玄関を出た。


「じゃあね!」


「はいよ、もうしばらく帰ってくるんじゃないよ」