チッサイ、オッサン

「なんか、嬉しいかも」


オッサンの優しさに思わず胸が熱くなる。


差し出すチーかまが重いのか、プルプルと震えながらベットにしがみつくオッサンの姿に感動さえする俺。


一生懸命笑っているけど、心配そうな目をしている。


「きっとあちこち探して見つけてきてくれたんだよね」


俺はゆっくりチーかまに手を伸ばした。