「あとは自分でなんとかするしかないんだよ。残念だけど」


近藤が下を向いて唇をかみしめながら肩を震わせた。


俺のために、泣いてるの?


「……わかった。今日は本当にありがとう。俺頑張るよ」


そして近藤はさっさと玄関のドアを開けると、振り返ってもう一度まっすぐに俺を見た。


「じゃあな」