チッサイ、オッサン

「バカかお前は!いかにも極悪そうだったら魂胆がわかっちまうだろ!優しい顔してお前を狙ってるんだよ!」


チラッとオッサンを伺ってみると、まだこっちを見てニコニコ笑っている。


まさに優しい顔だ!俺狙われてたんだ!


救世主である近藤の言葉を信じないわけにはいかない。


「ここ、魂胆ってなに!?」


恐い顔をした近藤が無言で俺を睨みつける。


俺の額にタラリと一筋の汗が流れた。