チッサイ、オッサン

背の高い近藤がグイグイッと俺の体を玄関へ引っ張り、よろけた俺に顔をググッと寄せてくる。


くっついちゃうよ、てか怖い……。


つい見た目から同級生ということを忘れて、条件反射でおどおどしてしまう俺が悲しい。


「佐々木には気をつけろよ。なんでも最強に極悪な奴らしいんだ。……お前ヤバイぞ」


いきなり耳にした重要な情報に俺は激しく驚いた。


「えぇ!?あんなに小さくて普通のオッサンなのに!?むしろ人はよさそうだよ!?」