チッサイ、オッサン

「ぶっぶぶぶーっ、うっ、ゴホゴホッ、ごめん、やっぱ喉だめだわ」


小刻みに体を震わせながら少し涙目になった近藤。


「だ、大丈夫?よっぽど悪いみたいだけど」


「もう帰るわ。さすがに俺も辛くなってきた。……そうだ、お前に伝えておかなきゃいけないことがあった」


不意に近藤が神妙な面持ちで手招きをした。


「え、な、なに?」