そして俺はもっと気付いてしまった。


その散らばるティッシュがてんてんと、普段ほとんど使っていない台所に繋がっているのを……。


「こ、これは!まさかオッサンの仕業!?でもなぜ?」


自分の体より大きなティッシュを一枚引きずって、ちぎっては置き、ちぎっては置きするオッサンの姿を想像する。


「ありえねぇ!!そんなの絶対ありえねぇ!!これは俺を誘う罠!?一体なんのマーキング!?」


俺はさっき拾ったワタゴミをギュッと握りしめた。