チッサイ、オッサン

『まじパネェ。乙』


全然相手にされないこの悲劇。


顔の見えないネット社会が怖くなって、淋しくパソコンの電源を落とした。


その時、普段あまり使っていない俺の携帯が鳴った。


「誰だろ」


脱ぎ捨てていた上着のポケットから携帯を出して画面を見ると、近藤からの着信だ。


「うわっ!俺の天の助け!なんてグットタイミング!」