「まるでオッサンに話しかけてるみたいで、更に恐怖をあおるじゃないか!こんなこと言ったらどんどん怖くなってきた!」


あぁ、俺ってなんてヘタレなの。


「よし、最後の手段だ。テレビの裏のゴミを拾いに行こう。ラッキーなことに俺の部屋は掃除が滞っている」


当初のオッサンの確認という目的から完全に頭を切り替えた。


「俺はこれから平常心を保ち、掃除をする!よし、これならイケる!」


ゴミ、ゴミ、ゴミ、ゴミ、と小さく唱えて気合いを入れ直しテレビに近付いていく。