「今日。助けてくれてありがとうね。」
「気にすんな。生きろよ?」
「うん。」
私たちはちょこっと沈黙を迎えた。
「こうやってさ、2人で話すのって初めてだよね。私。ずっと疾風くんと2人にんなりたかったの。」
「え?」
「まだ気づいてない?私、疾風くんが好きなんだよ?」
少し沈黙のあと、困った顔をした。
「ごめんな。」
「謝らないでよ。気にしてないから。」
「・・・そうじゃなくて。俺から言うべきなのに。」
「え?」
「俺も。棗がずっとスキだった。」
ウソみたいだった・・・。
「え。。。」
「だから・・・病気治して。彼女として一緒に遊びに行こう。」
「・・・・うん。」
このときも気づかなかったんだ。
由真が病室をそっと覗いてることに。
「ありがとう。私頑張るよ。」
「おう。あ、由真だけど・・・」
「あ、うん。聞いた。気にしてない感じだったけど。」
「いや、それならいいんだけど・・・。」
何かあるのかな?
「俺が、好きな人がいるって言った時。ひどく怖い顔をしたんだ。いつもの由真から想像も出来ないくらいの。」
「そ・・・なんだ・・・。」
なんだか嫌な予感がした。
でも、気のせいということで流した。
このときながさなければ良かったのに。

