七色*

次に、由真を呼んだ。

「由真。おいで。」


由真は人一倍泣き虫で、きっと待ってる間もないていたんだろう。
目が真っ赤だった。


「う、ぅえ・・・。棗ちゃ・・・」
「なかないの。由真。そんなんじゃ疾風くんに嫌われちゃうよ?」
「ゆ、由真・・・。もう嫌われてるもん・・・。」
「え?」


どういうこと?


「由真・・・。疾風くんに告白したの・・・。でもフラれちゃった。好きな人がいるんだって・・・。」
「由真~・・・それ嫌われてないよ。」
「ほんとに!?」


ぱぁっと明るい笑顔を見せた由真。


「やぁっと笑ったねwそうだよ。由真より好きな人がいるだけ。だからキライなわけじゃないんだよ?」
「・・・うん。ありがとう。棗ちゃん!絶対生きてね!」
「ったりまえだよ!!!」


私は気になっていたことを聞いていた。


「由真。あのさ。私の気持ちに気づいてるんでしょ?」
「え・・・。あの・・・・。」


図星か。


「私ってさ~。わかりやすい?」
「うんw」
「即答かよっ!w」


由真にも元気が出たみたいでよかった。



私はこのとききづかなかったんだ。


由真の冷めた表情に。