「棗。このことは絶対にはや兄と省吾くんには言っちゃだめだよ?」
「え?」
梨緒のほうを見ると、怖い顔をしていたから、うなずいてしまった。
「はぁ。。。」
「棗?どったの?」
「あ、ママ。」
「大丈夫?薬辛いの?」
薬は辛かったけど、由真のことに比べたらぜんぜん我慢できた。
「大丈夫だよ。」
「そう?もう帰るけど大丈夫?」
「うん。」
私は病室に1人になった。
無性に寂しくなって、誰かに電話したくなった。
<プルルルー>
「もしもし?」
「あ、省吾?」
「おう、どした?」
「ちょっと寂しくなっちゃって。」
「そっか。」
それから、省吾は憎まれ口もたたかず、面白い話をしてくれた。
結局電話を切ったのは、通話1時間半をした後だった。
「和田さん?まだおきてるんですか?」
「あ、神崎さん。今日は夜勤なんですか?」
「えぇ。今日は怖かったんですけど、和田さんの病室から話し声聞こえたんで、余計怖くなっちゃいましたよ。」
「すいません。弟と電話してたもんですから。」
それから、神崎さんとの会話は弾み、寝たのは1時半だった。
目を覚ますと、10時だった。
「あ、目覚めましたか?今から朝食持ってきますね。」
「あ、はい。」
多分神崎さんの同僚と思われる看護師から言われた。
「あの、今日梨緒元気ですか?」
「えぇ。今日は調子がいいからって散歩に出てますよ。」
「そうですか。」
良かった。
「棗ちゃぁん。」
「・・・由真。」
「怖い顔しないでよぉ。私棗ちゃんには嫌われたくないんだよ?」
「それで、梨緒は疾風くんを奪うための道具。だよね。」
「な、」
由真はちょこっと動揺したもののすぐに戻った。
「昨日の。聞いちゃったんだ。」
「あいにくね。聞きたくなかったけど。」
「棗ちゃんも罪な女だよね~。」
「は?」
「だって、うちらの好きな人とっちゃうんだもん。」
そんなの好きでしたわけじゃない。
「わかってるよ?でも私は許せないの。私は梨緒ちゃんみたいに心が広くないから。」
「由真。私。疾風くんとは・・・」
「何もないって?」
そのときの由真の顔は驚くほどに怖く、目に焼きついていた。
「え?」
梨緒のほうを見ると、怖い顔をしていたから、うなずいてしまった。
「はぁ。。。」
「棗?どったの?」
「あ、ママ。」
「大丈夫?薬辛いの?」
薬は辛かったけど、由真のことに比べたらぜんぜん我慢できた。
「大丈夫だよ。」
「そう?もう帰るけど大丈夫?」
「うん。」
私は病室に1人になった。
無性に寂しくなって、誰かに電話したくなった。
<プルルルー>
「もしもし?」
「あ、省吾?」
「おう、どした?」
「ちょっと寂しくなっちゃって。」
「そっか。」
それから、省吾は憎まれ口もたたかず、面白い話をしてくれた。
結局電話を切ったのは、通話1時間半をした後だった。
「和田さん?まだおきてるんですか?」
「あ、神崎さん。今日は夜勤なんですか?」
「えぇ。今日は怖かったんですけど、和田さんの病室から話し声聞こえたんで、余計怖くなっちゃいましたよ。」
「すいません。弟と電話してたもんですから。」
それから、神崎さんとの会話は弾み、寝たのは1時半だった。
目を覚ますと、10時だった。
「あ、目覚めましたか?今から朝食持ってきますね。」
「あ、はい。」
多分神崎さんの同僚と思われる看護師から言われた。
「あの、今日梨緒元気ですか?」
「えぇ。今日は調子がいいからって散歩に出てますよ。」
「そうですか。」
良かった。
「棗ちゃぁん。」
「・・・由真。」
「怖い顔しないでよぉ。私棗ちゃんには嫌われたくないんだよ?」
「それで、梨緒は疾風くんを奪うための道具。だよね。」
「な、」
由真はちょこっと動揺したもののすぐに戻った。
「昨日の。聞いちゃったんだ。」
「あいにくね。聞きたくなかったけど。」
「棗ちゃんも罪な女だよね~。」
「は?」
「だって、うちらの好きな人とっちゃうんだもん。」
そんなの好きでしたわけじゃない。
「わかってるよ?でも私は許せないの。私は梨緒ちゃんみたいに心が広くないから。」
「由真。私。疾風くんとは・・・」
「何もないって?」
そのときの由真の顔は驚くほどに怖く、目に焼きついていた。

