1、2時間悩んでやっと決まった、花のブレスレット。



「渚、喜ぶよ」




「渚ちゃんって言うんですか?
渚ちゃん、絶対喜んでくれます。
先輩が、くれるものだったら、絶対」




私も先輩から貰えたら大嫌いな蜘蛛でも喜んじゃうかも?




「それ、ホント?」




「ハイ」




「じゃあ、これあげる。
さっき、南海ちゃんに似合いそうだと思ったピアス。」




え?嘘でしょ?
まさか先輩からプレゼント貰えると思ってなかったから・・・
嬉しすぎて言葉が出ない・・・




「ピアスの穴・・・あいてる?」




嬉しすぎて言葉が出ず、うなずくだけ。




「嫌だった?」



そんなわけない。



「つけてくれる?」




「はい。・・・ありがとうございます」




精一杯振り絞って出た言葉。

すっごく嬉しかった。


先輩は、ホッとした様に笑顔になった。




「南海ちゃん、送るよ」



帰り、私は貰ったピアスを大切に持って帰った。