僕の全てを信じて欲しいだなんて言わない。
でもただ一つ。
僕には変わらない真実がある。




麻子、君を愛した日々に、
何の偽りもなかったんだよ。




君が女優でなければ、
僕が作曲家でなければ、
君が年上でなければ、
僕が年下でなければ、

いいや、僕たちは終わりを知りながらも愛し合った。

永遠がどこにもないことを知りながらも、

今だけでいいと、互いを求めた。




『今』が永遠に続くことを祈りながら――・・・。