壊された日常~消えていくクラスメート~

「うわっ!!」




いきなり誰かに背中を押され、床に倒れこむ




後ろを振り返ると、そこには飯田さんが立っていた




…ガチャッーーー…




飯田さんはドアに鍵をかける




両手には相変わらず包丁と切断された腕がしっかりと握られている




俺は閉じ込められた恐怖に、動くことも言葉を発することもできないでいた




「ぁ……あぁ…ぁ……」




でも飯田さんはさっきのように襲ってくることなく、俺にゆっくりと笑顔で近づいた




「ねぇ…もしかして気づいてないの?それ…」




クスクス笑う飯田さんが指差す方向を目で追ってみると…




「うわぁぁぁぁ!!あっ…ぁぁ」