壊された日常~消えていくクラスメート~

俺は脇腹を押さえつつ、とりあえず飯田さんから逃げなくてはと思い




ドアの方へと足を向け、痛みを堪えながらも精一杯走った




廊下を走り、階段を降りると




踊り場を曲がろうとした瞬間、下の階に血まみれの包丁と誰かの切断された腕を持っている飯田さんがいた




しかしその一瞬で俺に気づいたのか、飯田さんもこっちを向く




目があった瞬間ゾクリと身の毛がよだつ




目があって飯田さんがにやりと笑った瞬間、俺は降りてきた階段を駆け上がる




飯田さんから逃げることだけを考えてただ走る




脇腹はもはやもう何も感覚がない




目もかすみ、もう自分が走っているのかさえ分からない