壊された日常~消えていくクラスメート~

山本が胴体をブツ切られた




腰からは大量の血が溢れ出し、体は真っ赤に染まる




胴体を切断されてもなお、山本は俺の足を力いっぱい握り、俺を睨みつけている




早くしないと他のやつらも追いついてくる




「………っ」




俺は息を呑み…掴まれていないほうの足で俺の足を掴んでいる山本の手首を思いっきり踏みつけた




「ぐあぁ!!」




手の力が緩んだ瞬間すぐに足を引き抜いて俺は走った




必死に…後ろを一度も振り返らずに、全力で走った




「はぁ…はぁっ……はぁ…」




筋肉の限界を感じて、俺はその場に座り込む




必死に、速く打ちつける鼓動と息を整える