壊された日常~消えていくクラスメート~

「はぁ…あいつも……っか…」




山本はバスケ部でけっこう走ってるからここまでついてこれたんだろう




でも、もうけっこうきつそうだ




「おっおい!もうあいつら来たぞ!」




後ろを振り向くと血まみれの集団の中にいた一人がかなり近くまで迫ってきていた




他のやつらはもう少し距離があるが、俺はペースを上げた




「お…おい…」




でも…山本はもう無理みたいだ




俺もかなり苦しいが、あいつらはもう少しでもペースを落とせば捕まってしまいそうなところまで来ている




「おい待てよ!助けて!!」




「……っ!!」




振り向くと今にも捕まりそうな山本が必死な顔で俺に助けを求めていた