壊された日常~消えていくクラスメート~

振り向くと押野さんの足はふくらはぎの真ん中あたりで見事に切断されていた




切断された痕はもう何度か見たけれど…




やっぱり切断された直後を見るのは吐き気がこみ上げてくる




胃からせり上がってくる吐き気を抑え、俺はまた走り出した




背後からはさらに押野さんの絶叫と、思わず想像してしまうような押野さんを無惨な姿にする生々しい音が聞こえてくる




他のメンバーもそろそろきついようでだんだんペースが落ちている




もうかなり限界に近いようだが、捕まりたくない一心で必死に足を動かしているんだろう




しかし、そんな努力も虚しく……




「うわぁぁぁ!!」




俺はもう…振り向かなかった……




残っているのは俺と…もう一人