壊された日常~消えていくクラスメート~

俺達はとにかく走り続ける




階段を降り、渡り廊下を渡り、特別教室のある南舎へと移った




しかしどこまで走ってもあいつらは追いかけてくる




俺は陸上部で得意な種目は持久走




だから長距離を走るのはあまり苦しくないが……




「まっ…て…」




押野さんはもぅだいぶ遅れをとっている




運動部ではあるがバドミントン部で、あまり持久力はないようだ




「いやぁぁぁぁ!!!!」




血だらけの集団はもう押野さんのすぐ後ろまで迫っていた




だが、俺達は押野さんを助ける為に足を遅めることもせず…




「あああぁぁぁぁぁ!!!!」




押野さんの絶叫が響き渡る