壊された日常~消えていくクラスメート~

全員、発見当時のように肉がえぐられ、血が滴り落ちている状態だ




切断されていた人は、切断された場所が縫われて人間の形をしているが




足が前と後ろで逆だったりする




かつては共に笑って話していたはずなのに




今は見るだけで吐き気をもよおす集団でしかない




「お…おい近づいて来ないか?」




俺達とおよそ300mほど離れた位置にいたそいつらは、ジリジリとこっちに歩み寄って来る




俺達は本能的に逃げたほうがいいと悟り足を動かした





こっちが走ると、向こうも歩くスピードが速くなり




やがて走って俺達を追いかけてくる