壊された日常~消えていくクラスメート~

全力疾走で廊下を走り、階段を上り切ったところで皆息を整えていた




菊池君が床に座り込む




「はぁ…もう散々だよ」




菊池君を始め、皆がすすり泣き始める




「どうなってんだよ…これ。いったいどうしたら外に……」




さっきからぶつぶつ言っていた菊池君が一点を見つめたまま時が止まったように押し黙る




俺達もつられて菊池君が見ている方向に顔を向ける




「なんだ…あれ……」




菊池君が見ていた方向を見ると、俺達がいるところとは正反対の廊下の突き当たり




そこには…今まで殺されたはずの3年C組の皆がいた