壊された日常~消えていくクラスメート~

たったそれだけの音量でも、誰一人声を出すことのなかったこの空間で皆に伝えるには充分だった




「うわっ!!」「……っいや!!」




「うわぁぁぁぁ!!!」




窓に張り付いている奴を見て、菊池君が一目散に走り出した




他の皆も走り出す




俺も我に返って皆の後を追って走る




でも…俺は走り出す瞬間見てしまった




3年C組の誰かであろう…窓に張り付いていた奴の口元が……




ニヤリと笑ったのを……