壊された日常~消えていくクラスメート~

俺達は音楽室へ足を踏み入れる




扉を開いたすぐ正面の壁に古田さんと橋本さんの死体があった




古田さんは、杭で心臓を貫かれて壁にぶら下がっている




かろうじて古田さんだと分かるが、顔半分の皮膚は剥がされ、目玉はくり抜かれ、血や肉が垂れ下がっている




腕や足も肉が剥がされ、骨が見えている部分がある




橋本さんは、まるで火を付けられたかのように全身ひどい火傷を負って皮膚は焼けただれていた




しかし、これまでと同様に少し目を離した間に消えてしまった




やっぱり何度見ても、元クラスメートの悲惨な亡骸には慣れない




いつになったら…この悪夢は終わるのだろう




いや……むしろ終わりなんてあるのだろうか