壊された日常~消えていくクラスメート~

そして今度は俺が標的となった




古田さんは俺にゆっくりと近づいてくる




俺は後ろにさがるが、すぐに教室の壁に背中があたる




周りには斉藤君や山田さん、窓を割る為に動かした机があり逃げ場がない




周りを見渡すも皆俺たちに注目しているだけで助けてくれそうな奴は1人もいない




「ちょ…古田さん、こんなことしても誰も幸せにならないよ」




「どうせこんな状態なら皆死んじゃったほうが幸せでしょ?」




さっきとは裏腹にこれ以上ない無表情の古田さんに寒気が走る




かと思ったらまた笑い始めた




「ちょっと…ははっ、やばっ…人殴るのって楽しいね」




笑いながらそう言って、古田さんは血のついた椅子を俺に振り下ろそうとする




もうダメだと思い目を瞑る




椅子が風を切る音が聞こえたーーーー…