壊された日常~消えていくクラスメート~

何分、何時間たったか分からないが、ふいに古田さんが口を開いた




「ねぇ…」




物音一つない静かな空間に響いた古田さんの声に皆が注目する




古田さんは少し震えた声で続けた




「どうせこのままならさ…皆死ねばいいんじゃない?」




古田さんの提案に、誰も反応する人はいない




当然だろう




皆この状態が嫌だとはいえ




誰も死にたいと思ってる人なんていないだろう




「ねぇ…もう私嫌なの。こんな状態のままずっとここにいるだけなんて考えられない!全員死んじゃえば解決する話じゃん!」




古田さんは声を荒げた




しかしまだ反応する人は誰もいない