壊された日常~消えていくクラスメート~

「なんで開かねぇんだよ!!」




こいつの言葉に反応したのか、何時の間にか皆教室から出てきていた




「え?なに?」「開かないの?」「なんで?」




ボソボソと不安そうな声が聞こえる




俺は本当に開かないのか確かめるため、近くの窓に手をかける




だがどんなに力を入れても窓は開かない




「嘘だろ……」




やがて皆が学校から脱出しようと試みる




しかし、鍵も掛かっていないのに外へ繋がるドアはどこも開かない




様々な物を使って窓を割ろうにも、全く割れる気配はない




そして気づけば他のクラスの生徒も教師も、3年C組以外は誰もいなかった




皆、この絶望的な状況に何も言えなかった




俺はとりあえず皆教室に戻ろうと提案した