たとえばね
好きな人ができるでしょ
実は両思いだとするでしょ
あっちから告白するでしょ
付き合い始めるでしょ

そしてね、そしてね、


目を開ければカーテンの隙間から漏れる光。人工的なものだけどちょっぴり安心する。甘い甘い夢のような、でもそれはわたし自身の想像、なのは分かっている。

ベッドに仰向けなまま、ため息をついた。エアコンの冷風を直に受けて喉が渇く。

くだらない。
声に出さずに発せられた言葉は本当のこと。でも、欲しているのも本当のこと。

いいなと妬むのも、いらないと意地っ張りになるのも、理想ばかり追いかけるのも、中学の頃から変わりない。